overtone 平田卓也のクラシックギター芸術
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芸術論
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なぜ・・・?の原因は楽器か奏者か
感性の窓〜聴覚と視覚
私自身の日記
新たなるプロローグ
感性の窓〜聴覚と視覚

 芸術家に求められる、相反する二つの次元については<私の分析>で述べさせていただきましたが、音楽的感性を養うにはこれと同じようにお互いが響きあうものを感性の中に取り込み共有させることが何よりも大切です。養われた感性は人生全てに通じます。


聴覚

 ギタリストが豊かな音楽性を養うにはギター以外にも目を向け、ピアノやヴァイオリン、チェロあるいは声楽、オーケストラなどの演奏をできるだけ多く聴くことが不可欠です。
 ギター音楽ばかりを聴いていてはいけません。
 例えセゴビアでも。その理由は前にも述べましたように、

クラシックギター

には音楽性の高い演奏が殆ど見当たらないからです。

 それは演奏者よりむしろ楽器自体に問題があったからに他なりません。まず、クラシックギターと言う楽器を越えて幅広い音楽性を養うことの方が大切なのです。
 そして、巨匠中の巨匠と言われる人の演奏を聴くことです。誰の演奏でもよいというものではありません。身近なところで聴く生演奏でなくてもいいのです。レコードやCDには彼らが全身全霊を打ち込んだ音楽が凝縮されています。いくらでも学ぶことは出来るでしょう。

  巨匠と言われる人は数あれど、その中のナンバーワンは唯一無二の存在です。
 私にとってピアニストのグレン・グールド(故人)は生涯の目標です。
 おそらく彼の演奏は究極のものでしょう。その表現は宇宙そのものと言っていいかもしれません。
 彼の手法が少しでもクラシックギターで可能になればギター界は変わるかもしれません。いや、きっと変わるでしょう。

 アメリカ合衆国は彼の演奏を地球に存在する知的生命体の証として宇宙に発信しています。使われている曲は勿論、ヨハン・セバスチャン・バッハ。人工衛星はその使命を全うすべく無限の宇宙を彷徨い続けているのです。
 なんともロマンチック。いつか宇宙人がコンタクトしてくるかも知れません。


視覚

 感性を養うには耳ばかりに頼っていてはいけません。
 絵画や彫刻、陶芸など視覚を通じて感じるものからも学ぶことが大切です。作品には芸術家の精神(造形感覚)が色や線、形となって表れています。

 音は波動です。目で見ることはできません。しかし、音にも色や形はあるのです。
 それは感覚として感じる色や形です。モノクロ(モノトーン)ばかりでは決して豊かな音楽にはならないでしょう。見えないものだからこそ音に対する色彩感や立体感を養う必要があるのです。

 偉大な芸術家の絵画や彫刻からは音楽を感じます。実際に音が聞こえて来るわけではありませんが、音楽の波動を感じるのです。
 その反対に、音楽を聴いていても絵画を見ているように情景が浮かんでくることもあるでしょう。

  このように聴覚と視覚も背と腹の関係にあるのです。常に感性の窓を開放し芸術の波動を感じるよう努めなくてはなりません。



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